私は昨年大学を卒業しました。
現在はフリーターとして働いています。
4年間私立の大学に通わせてもらっておいて就職しないというのは
親目線からだとあまりいい印象はないようです。
「フリーターです」と言った時に
あからさまに「信じられない」というような反応をされたこともありますし
「呑気でいいな」みたいなことを言われた経験もあります。
しかし私はフリーターになったことを一切後悔していません。
なぜなら今すごく幸せだからです。
もう少しでフリーターになって一年が経ちます。
なぜ私がフリーターになったのか
その理由をお話ししていきます。
ワーキングホリデーに行きたかった
そう。一つ目の理由は
「ワーキングホリデーに行きたかった」
大学1年生の時に短期留学でオーストラリアのケアンズに行ってから海外に興味を持ち
その後はアルバイトしてお金が貯まれば海外旅行に行ったり、
また短期留学でセブ島に一人で行ったり
とにかく海外が好きで英語が好きで
「いつか長期留学、あわよくば海外に住めたらいいな」
なんて夢を持ち始めました。
そんな時、日本のカフェブームがやってきて
私も友達とよくカフェ巡りをしました。
アルバイトでもカフェで働き出してどんどんコーヒーに惹かれていきました。
そしてある時ふと
大学1年生の頃に旅行会社にビジネスプレゼンテーションをした内容を思い出しました。
その内容は
「カフェ発祥の地 オーストラリアのメルボルンでコーヒー留学」
というもの。
オーストラリアにはカフェの文化があり、バリスタ学校があったりラテアートのコンテストが数多く行われていたり、
町中にカフェが溢れています。
日本で個人店としてカフェを経営している人もオーストラリアでラテアートの世界チャンピオンになったという人が多いです。
そんなことをある時ふと思い出して
「メルボルン行きたいな。コーヒーも学べるし英語の勉強にもなるし最高やん」
と思い立ち
「よし、メルボルンに行こう!」
と決めました。
しかし、もう語学学校に通うのは嫌だなと思ったのです。
実際2回短期留学で語学学校に通ったことがあったので。
じゃあどうしようか〜
と考えていると
「ワーキングホリデー」
というものに出会いました。
ワーキングホリデーとは簡単に言うと、海外に行って現地でアルバイトをしながら生活をするもの。
これなら憧れのメルボルンのカフェで英語を使って働ける!
と思ったので
「じゃあ大学卒業したら行こう!」
とワーキングホリデーに行くことを決め、私の中から就職の選択肢がなくなりました。
これが大学2年生。
彼氏の存在
ワーキングホリデーに行こうと決めた後
私は彼氏と出会いました。
大学3年生の夏に付き合ったときも
「卒業したらオーストラリアにワーホリ行くねん」
と彼氏に話していて彼氏も
「すごい!頑張ってね!」
と応援してくれていました。
しかし、コロナが世界中で流行り出して
緊急事態宣言も出て
彼氏と会えない期間が約3ヶ月続きました。
その会えない3ヶ月間、お互い健康でいられたことに感謝し、安心しつつも
私の気持ちは毎日沈んでいました。
そしてやっと会うことができた時
その日のデートは本当に楽しくて
3ヶ月分の溜め込んでいたお互いの話をしたり美味しいコーヒーをテイクアウトして公園でのんびりしたり、
久しぶりにこんなに笑ったな
と思いました。
そして
「やっぱり私には彼氏の存在が必要なんだ」
と改めて実感しました。
自分の将来を考えるとき、絶対彼氏がいます。
それくらい私にとって彼氏の存在は大きいのです。
しかしワーキングホリデーに行くとなると、彼氏は就職するのでもちろん長期間会えなくなります。
それを考えたら以前よりもワーキングホリデーに対する気持ちが薄くなってきて
彼氏と一緒にいたいという気持ちの方が強くなってきました。
なのでワーキングホリデーに行くことはやめて、今まで通り日本でアルバイトしてフリーターとして働いていこうと決めました。
この時は大学3年生。
アルバイト
ここまでを読んで、
「ワーキングホリデーに行くことをやめたのなら就職しようとはならなかったの?」
と思う方いらっしゃるかもしれませんね。
その答えは
「なりませんでした。」
です。
なぜかというと
アルバイトも友達や彼氏とのプライベートの面もどちらもとても充実していたからです。
アルバイトは高校生の頃からお世話になっているパン屋さんと
当時はずっと憧れだったカフェで働いていました。
どちらの仕事も楽しくて、ここで成長していきたいと思っていたので
わざわざこの二つの職場を離れて就職するという選択肢はありませんでした。
これは大学4年生の夏ごろ。
周りの人のサポート
そして幸せなことに私の周りには
大切な家族がいて
大好きな彼氏がいて
互いに支え合うことができる友達がいてくれています。
そんなみんなは私の理解者であり
私がどんな選択をしようと
否定したり口出ししたりせず
いつも応援してくれます。
私が就職せずにフリーターとして今までのアルバイトさきで頑張っていくと言った時も
みんな理解してくれて応援してくれました。
そんなみんなの支えもあって
フリーターになることに不安も迷いもありませんでした。
大学4年生の冬。
持病
これが一番の理由かな、と思います。
私は高校3年生の秋ごろ
朝いつも通り支度をしていると急に倒れてしまいました。
そして朦朧とした意識が戻ったときには病院のベットにいました。
何が起きたのかわからず後からお母さんに聞いてみると
洗面所で急に「ドン!」ってすごい音がしてすぐに洗面所に行くと
私が痙攣して倒れていたそうです。
訳がわからない。。
病院に行ってから色々検査をして何が原因なのか調べてもらいました。
すると病気だったことが判明しました。
病名は
「若年生ミオクロニーてんかん」
初めて聞く名前でした。
そしてまさか自分が病気になるなんて思っていなかったのでとてもショックでした。
恐怖もありました。
私の場合は命に関わるほど深刻ではない症状なのでその面では安心しましたが
これからずっとこの病気と付き合わなければいけないと考えると
当時の私には受け入れ難かったです。
その時からお薬が処方されて
現在も朝晩毎日飲んでいます。
基本お薬を飲んでいたら発作は起きないので
今まで通りの生活ができます。
それはいいことでもありますが、側から見ると健康な人と何ら変わりないので
この病気のことをなかなか理解してもらえないこともありました。
それもまた辛かったです。
お薬を飲んでいても
ストレスや睡眠不足、生活習慣の乱れなどが積み重なると
また発作が起きて倒れてしまいます。
この5年の間で3回倒れました。
もう親にも周りのみんなにも迷惑かけたくないし心配させたくないので
きちんと自分の生活のペースを掴んで
健康状態に気を配って生活しています。
しかし、就職するとなると
週5日、9時間労働、残業もあるかもしれないとなると
私の身体は保ちません。
学校、アルバイト、ゼミの課題に追われていた日々に倒れてしまったのです。
なので就職することを考えると病気のことが不安で仕方がなかった。
アルバイトだとシフト制なので時間も調節できるので
倒れるまではいかなくても病気の症状が現れたら
自分で休む日も作りやすいなと考えました。
就職しなかった理由
ここまで読んでくださりありがとうございます。
大学4年間通ったにもかかわらず
新卒で就職しなかった理由は
- ワーキングホリデーにいきたいという夢を持っていたこと
- 彼氏と出会って、この人とずっと一緒にいたいと思うようになったこと
- 憧れだったカフェで働けていたこと
- 家族、友達、彼氏など周りのみんなの理解
- 「てんかん」という持病
これらの理由があって私はフリーターになることを決めました。
もちろん就職している友達と比べればお給料は少ないです。
しかし私は今すごく幸せなので
この選択をしたことは全く後悔していません。
むしろフリーターになってよかったなと思っています。
この1年間フリーターとして働いてきて、
貯金額とか肩書きとかそういうので人生の充実度が変わるのではないなと思いました。
結局は自分が今
「幸せかどうか」。
これが一番大切だと思っています。
これから就活の時期で周りのみんなも就職を考えているから気が乗らないけど自分も何となく。
もう就職して職場に不満があるけどなかなかやめられない。
そんな方に言いたい。
就職が全てではない。
自分の人生。好きなように生きてほしい。楽しんでほしい。
そんな思いも込めてこの記事を書かせていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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