「答えのないテーマ」
例えば
「結婚は必要なのか」
「就職することが正しい選択なのか」
「パートナーがいるほうが幸せなのか」
このような考えても明確な答えがない、つまり「この人の意見は正しい!」ではなく人それぞれの考えがあっていいというようなテーマについて話し合う
このことによって見えてくるのが価値観です。
相手と一つのテーマについて深く話し合うことで「この人はこのことについてこういうふうに考えているんだな」と普段の会話では気づけないような価値観を知ることができます。
私は「答えのないテーマ」について彼氏とよく話します。
先日話したテーマは
- 「将来自分達の子どもが大学に行きたいと言ってきたらどうするか」
- 「マイホームと車の購入はローンを組んでまで必要か」
という2つ。
私たちはこのような話が大好きでよくするのですが
こんな話をしている23歳のカップルはいるのでしょうか。笑
「自分達の子どもが大学に行きたいと言ったらどうするか」
さて、まずは
「自分達の子どもが大学に行きたいと言ったらどうするか」
というテーマについて。
彼氏の意見
どうして大学に行きたいのか考えてもらう。
その答えが「なんとなく。周りのみんなが言っているから」というなら高い学費を払ってまで通わせるつもりはない。
自分の経験上、この大学のこの学部に入ったからこういう勉強ができて今それを活かせている!という思いをしなかった。
簿記とかFPとか大学入ってなくても本屋に行けば自分で勉強できるし、起業したいから大学いくって言って経営学学んだところで起業して上手くいくとは限らない。結局起業してからの経験で学んで成長していくものだから。(彼氏は今年起業しました。)
子どもが「見聞を増やしたいから」っていうんやったら
何百万という大きな金額を大学に使うより海外に行かせたほうが絶対いい経験になると思う。
俺は大学の授業料と自分が大学時代を振り返って学んだことを比較したら大学行かんくてよかったんちゃうかって思う。(大学でできた友だちや思い出とかを除いての話。)
私の意見
子どもに大学に行きたい理由を聞いて「〇〇を学びたいから!」「将来こういう仕事をしたいから!」
という答えがパッと出てきてくれる子に育ってくれたら嬉しいよね。
でも大多数の人はここまで将来のことを考えて大学に入ってるのかな。
私は大学にエスカレーター式で上がれる高校にいたからもちろん試験はあったけどそれに加えて「志望理由書」というものを書いた。
それがあったから入学前に大学のことを沢山調べて
「この学部に入ったらこういうことを学んでこのコースの留学に行って将来は〇〇できるような仕事をしたいのでここを志望します。」
というような明確な理由を持って大学に臨めたけど、反対に志望理由書がなかったらきっと小中高大と通っていくものやと思って何も考えず大学に行っていたと思う。
だから子どもも「〇〇を学びたいから!」って言えるかどうかはわからないよね。
でも私は「じゃあなんとなくで行きたいっていうなら行かせない!」とは言いたくない。
なぜならその4年間の価値は“いま”わからなくても卒業したあと、就職したときや仕事で上手く行ったときなどに
「あ!これ大学で学んだことを活かせる!」
「あのときゼミで一生懸命みんなと考えてたことが活かせてる!」
というようにあとになってわかることが多いから。
そのときは何のために行っているのか、何のために勉強してるのかわからなかったとしてもいずれわかる。絶対わかる。
これで大学に行って
「大学で学ぶことなんてなかった」
ってなったとしても、それも経験。
もちろん大学の授業料は安いものじゃない。むしろ高い。
高い授業料を払って子どもに言われたことが「学ぶことない」だったらそれはきっと悲しいと思うかもしれない。
だけど私は
「大学に行っても学ぶことはないんだ」って子どもがそれを学んだだけで十分じゃない!と言いたい。
人生に無駄な経験なんてない。だからこそなんとなくでもいいから子どもが
「これしたいあれしたい」
って言ったことに対しては
「いいよ、一回やってみ」
って言ってあげたい。
そこから学ぶことは絶対にある。
反対に、
「なんとなくやりたいっていう理由ならやらせない」
という考え方だと逆に子どもから学びの機会を奪っているように思う。
だから私は子どもが明確な理由はないけれど
「大学に行きたい」
と言ってきたら
「いいよ、いってきな」
と言いたい。
「マイホームと車の購入はローンを組んでまで必要か」
では2つ目のテーマ
「マイホームと車の購入はローンを組んでまで必要か」
について。
彼氏の意見
いらない。
家は資産というが実際はローンの返済で苦しんでいる人が多い。じゃあ家を売ればいいじゃないかと思うけど家は鍵を開けた瞬間に価値がガクンと下がるからローンの金額と家を売る時の金額の差が結局埋まらず苦しむことになる。それだったら俺は賃貸で十分。家を建てるならそこから動けないっていうことになるけど賃貸ならいい場所を見つければ引越ししやすかったり自由が多いように思う。
車も同じで結局買っても平日の5日間は乗らず土日の2日の数時間だけ乗るとかだったらその金額に見合った、もしくはそれ以上の経験が車でできているとは思えない。
今はカーシェアとかレンタカーとかもある。だから週に数時間とかしか乗らないならトータルそっちのほうが絶対お得だと思う。
私の意見
たしかに家とか車は高いけどそれらを買うことによって家族の笑顔が増えたり幸せと思える瞬間が多くなったり絆が深まったりするのなら買う価値はあると思う。
私は誰かにこれをプレゼントしたいなと思ったらあまり金額を考えずに買う。(もちろん自分の帰る範囲内での話だが。)なぜなら相手の幸せをみることが私の幸せにもなっているからお金の金額は関係ないと思ってるから。
自分が出したお金の金額以上に幸せな気持ちが増えるのならお金を出すことを惜しまないし苦に感じない。
だから家のローンとかで苦しんでいる人は、分からないけど家のローン以上の幸せがないのかなと思う。
もちろん私の勝手な考えだけどそれはあり得ることかなと思う。
だから家や車を買うってなった時に、
「じゃあこれらを買ったらどういう幸せが生まれるかな」
って考えてそれが金額以上の価値があると思ったら私は買う。
このような話をして、
「あ、私と同じ考えだ」
と思うこともあるが反対に
「へぇ〜向こうはそう考えてたんだ」
と新たな考えを知ることができます。
話し合いの時間を有意義なものにするポイント
答えのないテーマだけでなく相手と意見を話し合う時間を有意義なものにするために大切なポイントが2つあります。
それは
- 相手の意見を尊重すること
- 自分の考えを押し付けないこと
です。
互いに意見を言い合うとき、相手の意見が自分と違ったら
「いやいやそれは違うでしょ」
というように自分の意見が正しいんだと主張してしまいがちです。
そうなってしまうと相手は自分の考えに自信がなくなってしまったり、話し合いの時間が喧嘩になったりしてしまいます。
なので相手と意見を言い合う際には2つのポイント
- 相手の意見を尊重すること
- 自分の考えを押し付けないこと
を意識しましょう。
まとめ
相手の価値観とはなかなかわからないもの。
わかっているつもりでも実は全然わかっていなかったんだと思うこと、私にはたくさんあります。
そんな時にどうやったら相手の価値観を知ることができるのか
今までの経験を思い返していると
「答えのないテーマについて話し合うこと」
が一番相手の価値観を知ることができていたなとわかりました。
自分の意見も話し、相手の意見も尊重してしっかり聞く。
そうしていると普段気づくことができなかった相手の心の奥にある真の価値観が見えてくるようになります。
それと同時に
自分の価値観も言葉に出すことで明確に見えてくるのです。
価値観というものは自分だけでなく相手の人生にも大きく影響してくる大切なものです。
この価値観を知ることは素晴らしい未来に導いてくれる一つの手段です。
みなさんもぜひ
お友達やご家族と一緒に「答えのないテーマ」について話し合ってみてください。
きっと相手の真の価値観を知ることができます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント